2014年3月30日日曜日

3月のワークショップ

「春」をテーマに
卵のカラーリングをしました。
イースターの時期とも重なり、再生がイメージされます。

色を染めるために用意したものは4種類。
タマネギの皮、ビーツ、ターメリック、紫キャベツ。どれもが天然色素。
子どもたちの口に入っしまったとしても安心な素材です。


ターメリック以外はお酢で煮出します。
左から、タマネギの皮、ビーツ、ターメリック、紫キャベツです。
卵も少量のお酢を入れたお湯で茹でてあります。
お酢で茹でることで染まりやすくなります。

蜜蝋クレヨンで絵を描いたり、葉っぱと一緒にガーゼで包んで縛ったり。
卵を飾って、染色液のなかへ。



そして、封筒を利用して作る持ち帰り用のバッグも作りました。


卵が染まるのを待ちがてら、読み聞かせの時間です。

ニワトリがいろんな卵を探す絵本や
うさぎが主人公の「しろいうさぎとくろいうさぎ」そして、
大きな卵の出てくる「グリとグラ」…は手元に無かったので
グリとグラとすみれちゃん」の本を読みました。

さて、卵をとりだしてみたら…

きれいに染まりましたね。このブルーは紫キャベツからできます。

バッグに入れて。色とりどり。

軽食を食べながら、おむつこのこと、ミルクのことなど、
話題が弾みました。

*今回の染色用の大量のタマネギの皮、
そして以前のフェルトウールの赤ちゃんを寝かせるシェルを
とっくり亭」さんにご協力いただきました。ありがとうございます。
(奈々記)

2014年3月16日日曜日

「味噌作り」日本の豊かな食文化


  • これぞ手前味噌 
4ヶ月経った様子(10月に仕込んだ味噌です 
  •  手前味噌とは。。。
  • 「自分で自分を褒めること。自慢。かつて味噌みそは自家製で、自分が造った味噌を互いに自慢し合ったことからできた言葉」 (国語辞典より)
  • 日本人にとって、欠かせないお味噌。各家庭で、地域でそれぞれの味があり、それぞれ自分たちの口に合うお味噌を作り出していたのではないでしょうか。それが「自慢」(ちょっぴり謙遜も?)と言う意味で使われ始めて今の使い方になったと言われています。

  • リビングオハナでは、2月初旬、暦の上では大寒の時期、お味噌作りを体験して頂きました。
  • 昔から味噌作りの時期は、[寒仕込み」と言って、一年のうちで一番寒い1月〜2月に仕込むのが、雑菌が増殖しにくく良いとされています。南国ハワイではあまり関係はないかも知れませんが、それでもこの時期は夏よりも涼しいので仕込むのには適していると思います。

  • <今回のレシピ> 
味噌作り    出来上がり約3キロ、塩分12% 熟成期間:常温で6-8ヶ月
材料:
乾燥大豆  750g
 1 tub 568g (1lb) Blue Mountain Dried Koji 使用
 325g



乾燥大豆はゴミを取り、洗い、一晩水に浸します。




今回使用したドライ麹




 圧力鍋で約50分蒸します。 


お鍋で大豆を蒸している間に、スタッフの奈々さんから発酵についてお話がありました。
先回の納豆の時は「納豆菌」今回は「麹菌」を使った発酵です。
麹の正体は「カビ」です。カビは決して悪いものだけではなく人間の役にたつ良いカビもあるのですね。
麹を無くして日本の食文化は語れません。
正油、味噌、みりん、酢、日本酒、焼酎なども麹をつかってつくられます。
麹菌が生息できるのは、適度な湿度と温度がある地域だけ。。。元々日本とアジアの一部にしか存在しないということです。そしてなんと、2006年には日本の国菌として認定されたそうです。


大豆が蒸し上がり、少し触れるくらいの温度になったら。。。大豆を潰します。

皆さんに参加して頂くために、この日はジップロックに蒸した大豆を分け、潰してもらいました。





鍋底に残っている水(種水)は取っておき、味噌の固さを調整する時に使います。



別の容器に予め、   麹と塩を混ぜておきます。(塩きり麹)
塩きり麹と潰した大豆を良く混ぜます。温かいうちに段取りよく混ぜます。







味噌玉作り。味噌を玉にして、保存容器の底へ均等に投げつけます。こうする事により空気が抜けます。空気を抜くのは雑菌をおさえるためです。

ハンバーグの種の固さが目安。固い場合は種水をいれて固さを調整する。  



最後に表面を平にならし、塩をふる。ラップを表面に敷き詰める。

保管 発酵/熟成
常温で暗いところに置き6ヶ月から8ヶ月熟成させる。
(適当な重しが無かったのでダンベルをつかいました。笑)



一ヶ月後に再び良く混ぜ合わせる。天地がえをし、空気をいれることで発酵を促します。


このように、ホコリが入らない様にして冷暗所へ。。。



この日は、スタッフが作った甘酒で締めくくりました。
砂糖無添加!さっぱりとした甘さで皆さん感動していました。

甘酒





お土産は。。。
スタッフが用意したお味噌300gをお持ち帰りいただきました。もちろんこれも5ヶ月は常温で暗いと頃に保存し、熟成させてから食べる事になります。

今ではどこでも簡単に手に入る味噌ですが、自分たちの口に入るもの、日本古来から作られて来ているもの、無添加で安心できるものとして自分で作ってみる事はとても良い経験になったことではないでしょうか。

また、日本の豊かな食文化、発酵食品を見直す事のできた有意義な時間でした。


次回はどんな発酵食品に挑戦しましょうか?


(なおこ記)






2014年3月8日土曜日

「納豆」日本の豊かな食文化




1月から2月に渡り、2回の「納豆作りワークショップ」が行われました。
納豆は日本人の食卓には欠かせないものであり、ハワイでも店頭に様々な種類の納豆が並んでいますがその殆どが日本からくる冷凍納豆です。

でも、ハワイには地元で作られている納豆もあり、今回はローカル産のフレッシュな納豆から納豆菌を採り「納豆作り」を皆さんに体験して頂きました。



左はローカル産納豆。右は日本から購入した納豆菌。この小袋は60キロの納豆が作れる量です。

オーガニックスーパーで購入した乾燥白大豆




一晩水に浸けた大豆(左)  
圧力鍋で蒸し上げた大豆(右)
蒸し上がると約3倍の重さになります。これだけでも十分美味しく頂けます。


  蒸し用の布にくるんでいます。
大豆はお鍋のなかで表皮がとれ
鍋の蒸気口に詰まるおそれがあるので、こうやって包むことで圧力鍋も安心して使えます。




約40分蒸し上げます。

大豆が蒸されている間に、スタッフの奈々さんから「発酵」についての知識をインプットして頂きました。


大豆がむしあがりました。




 熱いうちに納豆菌液を振りかけて容器にいれます。

納豆菌は市販の納豆40粒をお湯で洗いその液を使います。
とても簡単なプロセスで、美味しい納豆が出来るのです。


ご家庭にある道具で。。。納豆は発酵するときに酸素が必要なので、アルミ箔に穴をあけて空気をいれます。
これで、40℃前後を保ち、一晩寝かせます。


その後、今度は冷蔵庫で一晩寝かせ、熟成させます。






そうすると。。ほら、こんなに粘った納豆が出来上がる訳です!!!



これから納豆餅を頂きます。

この日はお寺に上がったお正月用の紅白のお餅を頂きました。ホットプレートでじっくり焼くと美味しく焼き上がります。






納豆作りはただ美味しい楽しいだけではなく、日本古来の食文化を体験できる機会となりました。

大勢の参加ありがとうございました。
発酵食品のワークショプはまだまだ続きます。
  お楽しみに♫